ポアレとフォルチュニィ
東京都庭園美術館でやっていたポアレとフォルチュニィ 20世紀モードを変えた男たちを観てきました。20世紀初頭のシックなデザインのドレスの展示がメインで、ときたまその他の服飾品が展示されているといった感じでした。20世紀以前の時代に着られたようなふんわりとしたドレスではなく、シンプルでありながら細かいところで独特な形を見せるドレスに見入ってきました。
庭園美術館といえば、その名の通り庭園が併設されているわけですが、行ってきた日はまだそれほど花が咲いておらず、少々さびしい感じがしました。
庭園美術館の今後のスケジュールを見ると、2009年10月10日(土曜日)から2009年12月23日(水曜日)までの予定で古伊万里展があるようなので、次はその頃に行ってみたいです。
アネット・メサジェ展
だいぶ前の事になりますが、森美術館で開催されているアネット・メサジェ展に行ってきました。
森美術館に行ったの自体も初めてでした。52階でエレベーターを降りると正面に展望台があるので、流れに飲まれてまずはそっちに行ってしまいました。でもここから見る六本木の夜景も素敵なので、一度見ておいて損はありませんでした。
で、美術館はエレベーターを降りた少し先に入り口があります。ここから1階分エスカレーターで上がると、森美術館です。
今回のアネット・メサジェ展はオブジェの展示。広い空間を生かした巨大なオブジェがいくつも展示されています。広大な空間の中に、綺麗な色使いのオブジェが展示されているのを見ると、なんだか「ほへー」という気分になります。
アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)
- 作者: パウロ・コエーリョ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1997/02/21
- メディア: 文庫
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Dainさんの所で紹介されていたので読んだ一冊。うん、確かにスゴ本でした。あらすじは主人公が自分の夢を見つけて、それをかなえるまでの試練・挫折・人との関わりを描いた物語です。
この本の中に出てくる言葉の一つ一つの中に、読者に対する問いかけや教訓めいた物が凝縮されています。こういうのは大人になってみてようやくその重要性が分かるという類の凄さなのかもしれませんが、それでも思春期の頃や、色々な物にぶつかっていっている時にこういう本に出会える人は幸運だなという気がします。
何はともあれ、それほど高い本でも無いですし、一度読む事を他人に薦めたくなる一冊でした。
ジョン・アーヴィング「また会う日まで」上下
- 作者: ジョン・アーヴィング,小川高義
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10/30
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出来ちゃったまま認知せずに逃げた父親を追う母親と子供の旅行記から始まるこの物語。4歳で父親を探す為に北欧中を旅して周ったジャック・バーンズの半生を描いた物語です。
序盤の父親を探す旅や、その後の俳優としての生活を読んでいく間は大して面白い物語ではないかもしれませんが、その時に張られた伏線が下巻に入ったあたりで次々と回収されていく様が面白いです。幼い頃のジャック・バーンズが、大人になるまでにどれだけ多くの人達に愛されて育ってきたかが丁寧に書かれていて、暖かい気持ちになります。
最後の最後にほぼ全ての過去が明らかにされる辺りはとても良い気分になれました。
1,100ページと分量はとても多いですが、面白かったです。父親を探す旅のパートと、俳優として上り詰めていくあたりは物語がダレてきて読み進めるのがつらくなる事もありますが、最後まで読む価値はきっとある物語だと思います。
ヴィルヘルム・ハンマースホイ展
日曜日に、国立西洋美術館で開催されているヴィルヘルム・ハンマースホイ展に行ってきました。全体的に暗いイメージが先行する油彩画を多く描く人でした。人物の居ない風景画を描くのが特徴的で、それがまた一段と作品の暗いイメージを助長しているようでした。
中でも印象に残っているのは、真っ暗闇の中で男たちが集まっている絵。遠目に見るとほとんど真っ暗なキャンバスの中に、ゆらりと人が現れるような独特の感覚を受けました。きっと写真だったらほとんど何も写らないような情景でも、油彩画にするとここまで魅せる絵にする事ができるのだなと感心しました。