容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

「秘密」と「手紙」が面白かったので、続いてこの本を買ってきました。

前夫を殺害してしまった親子を警察の手から逃れさせる為に、隣室に住んでいて、犯行に及んでしまった親子を愛している数学教師が徹底したアリバイ工作を行う、という話。

しかし悲しいかな犯人の女性には交際相手が出来てしまい、それをきっかけにしてアリバイがどんどん崩れていく…という話なのかなと思いきや、物語の方向性は決してそういう方向には向きませんでした。結末は読んでみてのお楽しみ。

結局自分は最後まで本当のアリバイを見破れませんでした。これって推理小説を読み慣れた人にとって、見破れる人には見破れる物なんでしょうか。

高校教師の葛藤や、同窓生の准教授とのやり取りが面白かったです。