電車で読書

アンナ・カレーニナを読み終わったので、今日から通勤電車の中で山本文緒さんの「紙婚式」を読んでいます。長らくトルストイなんて読んでいたので、読み始めてしばらくは違和感をぬぐえなかったのですが、20ページもめくるとすっかり山本文緒ワールドに溶け込んでいました。さすが山本文緒

この「紙婚式」は短編集なので、電車に乗ってから降りるまでの時間で一作品読めてしまいます。早速今日の行きに「土下座」を、帰りに「子宝」を読みました。「土下座」はもうドキドキ。この作品の中に現れているようなギスギスは過去に体験したことがあったので、我が事のように感じてしまって胃が縮こまるような思いでした。「子宝」は不思議な話。嫁もこういう性格なんだったらもっと肝の中にドロドロとした物を抱えていそうな気がするのですが、ただのお馬鹿ちゃんとして描写されていたのはちょっと違和感がありました。

残る作品は後6編。今週中には読みきれそうです。

紙婚式 (角川文庫)

紙婚式 (角川文庫)